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いろいろなひとによりそえるように。たんさきのようにきぼうをもってもらえるように。たんさきのかいはつのようにゆめにむかってじょうねつをそそぐ。たんさきのようにあたらしいものをよにおくれるように。ものづくりするすなばのようなところ。えいぞう、おんがくをつくるところ(そのほかにもものづくりならぜんぶ)。みんながきずつかずおちつけるばしょ。
「初めてを始めた時」
「初めてを始めた時」 @tomahrd
初めて、この宇宙に生まれた時、私はただ泣きたくなかった。しかし、僕は泣いた。
初めて、運動会をした時、僕は鉄砲の音が嫌いで走りたくなかった。しかし、走った。
初めて、恋をした時、僕は気持ちを伝えたかった。しかし、伝えられなかった。
初めて、『初めてを始めた』時、僕は不安でいっぱいだった。しかし、不安なんて飛んでいった。
その『初めて』は、自分にとって大きな物だと今では思う。
ストーリー
「初めてを始めた時」
この物語は、僕が誕生してから「初めてを始めた時」の僕になるまでの物語だ。
2003年5月15日。僕は、小さな田舎町で小さな産声を上げた。その産声と同時にカラスの大合唱がはじまった。僕の名前は、「あさ」。もちろん朝に生まれたからだ。しかし、ぼくは朝が嫌いだ。
6年後、僕は小学校に上がった。おじいさんに買ってもらった、机。お母さんに買ってもらった、ランドセル。みんな、僕にやさしかった。
そして、入学式。みんな黒のふくを着ていたんだけど、僕だけグレー。ランドセルもみんな黒なのに、僕だけ青。みんなと違う。でも、ぼくは、それがよかった。だって、家族が買ってくれたものだったから。
それから、1年後。ぼくは、2年生に上がった。1年生が入学してきた。僕は、1年生と仲良くしたかった。でも、内気な僕は、はなしかけられなかった。ある日、僕の友達の、まあくんが家に来てくれた。でも僕は、寝てるふりをして、結局遊ばなかった。なんで、話しかけれなかったのか、なんで、扉を開けて、遊ばなかったのか。今では理解できない。
ぼくは、朝が嫌いだ。学校が始まるから。でも、昼は好きだ。だって、学校にいるのだから。
昼休み、僕はドッジベースをしてた。なんとなく野球は理解してて、なんとなくドッジベースをしてた。腕が赤くなって痛くなるまでしたけど楽しかった。チャイムが鳴り、教室に戻るとき、まあくんが、野球に誘ってくれた。その夜、僕はそのことをお父さんに伝えた。自分でするか決めなさい。と言われた。悩んだ。寝れなかった。そして朝になり、僕はお父さんに伝えた。野球やる!と。
土曜日になった。初めてのスポーツ少年団。とても不安だった。車でお父さんに送られ、学校のグラウンドについた。みんなが円になって体操をしてた。ドキドキしながら、近寄っていくと、そこにはまあ君がいた。目が合って、手を振ってくれた。僕は一気に気が楽になり、その輪に入ったのであった。
ぼくは、朝が好きだ。野球が始まるから。でも、昼も好きだ。だって、僕はグラウンドに立っているのだから。
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